板橋Cityマラソンでフル3戦連続PBを達成した話(2:42:02)

こんにちは。市民ランナーのいしざき(@zaki84920)です。

3月17日に開催された板橋シティマラソンで自己ベストをマークすることができ、多くの友人たちに褒めていただき、ホクホクしながらこの記事を書いています。
(時間がかかりすぎて、ホクホクもすでに縮小気味・・)

11月のつくばマラソンでも自己ベストは出ましたが、今回は「狙って出した自己新」ということもあり、その喜びも大きなもの。

自己ベストに至る記録、特に「何が良かったのか」を中心に、今後のマラソンで再現性が期待できる成功事例となるよう、備忘録として詳細を残しておきたいと思います。

 

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当日までのトレーニング

いつものように、距離走というものは、ほとんどせずに当日を迎えています。

1/22 21km(Avg4.15/k) =単独
2/17 30km(Avg3.49/k) =青梅マラソン
3/2 18km(Avg3.55/k) =単独
(詳細は練習日誌をご覧ください。全メニューを公開しています。)

ただ、これ以外に短い距離の駅伝やインターバルなどは週1回程度のペースで継続できており、その中で「マラソンを意識したフォーム」への意識を強く持ち、取り組んできたという自負はあります。

 

身体作りの基礎となる筋力トレーニングを行い、
その筋力を走りにつなげるトレーニングをし、
逆に、それ以上余計なことはあまりしないでコンディションを整える。

 

そんなイメージでトレーニングを積み上げていますが、不思議とレース後半のスタミナ切れといった不安はありませんでした。
(ここ数回のマラソンで、配分の感覚が分かってきたからだと思います)

 

レース当日の朝

スタート4時間前、AM5:00に起床し、朝食をとる。

  • バナナ1本
  • ポテサラのサンドイッチを1組(パン8枚切り1.5枚分)
  • あと黒糖棒ドーナツを一つ食べたかな。

レースの朝食はいつもこの程度(約350kcal)。

 

マラソン当日の朝食は「スタートまで血糖値を維持できればOK」ぐらいに考えていますので、最近はほとんど食べません。

朝食べたものが当日のレースでエネルギーになることは、あまり期待できないので。

 

あとは移動中、駅で買ったホットレモンを280ml(90kcal程度)と、持参したモルテン320をスタートまでに150mlぐらい(50kcal程度)飲みました。

最近は、マラソンでウォーミングアップをしないので、会場に到着し、トイレを済ませ、体操をして着替えて手荷物を預けて、もう一度トイレに行って(笑)、スタート場所までJOGで移動(これがアップのようなもの)、そのままスタートとなりました。

 

ちなみに、スタートゲートに入ったのは8分前。板橋のAブロックはそれでもロス11秒でスタートできました。僕が板橋を愛する理由はこんなところにも、あるのです。笑

 

服装・持ち物

ここ数回、フルでの服装や持ち物は変わっていません。

身体に合うジェルも結構探しましたが、ハセツネ・つくばと問題のなかったパワージェルが今回も大丈夫でした。

僕には合っているようです。

パワージェル。

 

合わないジェルにより、過去にレース中何度もお腹の調子を崩してきたので、”合う補給食を探す”ってめちゃくちゃ大事だなと思います。

服装

  • ランシャツ二枚重ね&ランパン
  • ズームフライニット
  • アームカバー(RxL
  • 靴下(Tabio Sports:5本指でないもの)

 

持ち物

  • ジェル(パワージェル)2個

以前は、塩タブやアミノ酸など、あれこれ持っていましたが、だいぶシンプルになりました。

 

板橋シティマラソン、スタート!

スタート前にマツミンが撮ってくれた1枚。よわそう。

 

スタート直後のゴチャゴチャは適当にやり過ごし、よーいドン。

感覚的には「このペースでフルマラソン最後まで行けるかな?」と、少々速さを感じながらの序盤でした。

「5kmの通過は19分ちょっと切るぐらいかな?
そんなに速くなくて良いから、5kmでペースを確認したら、もう少し余裕のあるペースに落そう。」

なんてことを考えながら・・・

 

5km通過。19分37秒。

マジか。・・めっちゃ調子悪いやん。。

スタートロスを加味しても19分30近い。平均3分54秒。

ベスト出ないよ・・

 

一気に気持ちが沈む。。

急に、移り変わる景色がゆったりして見え、周りのランナーが弱そうに見える(失礼)。

 

ちょっと速いかな・・と思いながらも、これ以上落す勇気もない。

まぁ、行ってみよう。

リズム良さそうな人が居たら付かせてもらおう。

 

ちょうど下り坂に差し掛かる手前でペースを上げた方々につかせてもらい、前の集団に合流。

けっこうペースは速く感じる。集団から抜け出したわけだから、実際速いと思う。

でも忘れちゃいけない。最初10kmはウォームアップだ。今はちょっと飛ばしたウォームアップ。

きっとそうに違いない。

 

10km通過。この5kmは19分06秒。

あぁ、やっぱり上がっていた。

18分台が出てるはずだ、という予想とは裏腹に19分台でしたが、ペースが上がった、という感触と同じようにペースも上がっていたので、なぜかそんな小さなことにホッと一安心。

そのくらい、序盤のメンタルは弱っていました。。

 

その後も、少しずつ前に上がっていく数名と一緒に旅をしながら歩を進める。

ペースはずっと良い調子。次の5kmも19分ぐらいだろうし、うまく18分台に乗っててくれれば、、この感触で18分台だったら、先は明るいんだけど。。

 

ちなみに本日最初のジェルは10km手前ぐらいで開封。いつものように、チビチビと一口ずつ飲み始めました。

 

15km通過。この5kmは19分24秒。

なかなかペースが上がらなかった序盤。ミカティ撮影。

 

落ちとるやん。。なんでや。。

平均すると3分53秒。

つくばで出した自己記録(2:43:25)の平均は3分52秒3。それにすら届いてない。。

 

でも、最初に決めたこと。今日は、今日の調子の中でベストを尽くす。

それが結果として2時間44分だったら、それが今日の調子。

それだったらそれを、受け入れるしかない。

今のペースは感覚的にギリギリだから、ここで更にペースを上げようとか、絶対に考えてはいけない。

 

今日は、そのマインドセットができたこと。それが全てでした。

この時、まさか自己新が出るとは、夢にも思っていませんでした。

 

20km通過。この5kmは19分29秒。

このあたりから、何となく「フルマラソン全体」からの逆算を、身体が勝手にイメージしていることに気づく。

実は、この ”説明の難しい感覚" こそが、ここ最近レースで失速しない要因だと思っているのですが、

なにぶん、うまく説明が出来ない。笑

 

頭で考えて逆算をイメージするのではなく、身体が勝手に「最後まで持つペース」を選んでくれる感覚。

 

ハーフ通過。81分54秒。

写真ないのでイメージ。

 

ぼく「2倍したら切り43分台か。後半は追い風だし、自己新も可能性ゼロではないな。」

ようやく、気持ちが少しポジティブになってきました。

 

集団のペースも僅かに上がり、スピード感が増してくる。

でもここで、フルマラソンの走り方を忘れてはいけない!そんなことを思いながら、

「35kmを元気な脚で迎えられる走り方」

を探し、試行錯誤していると、23kmくらいでフッと、「コレかな?」という感覚が舞い降りてきました。

 

身体の軸を綺麗に前傾させ、地面を押す力点が定まり、そのポイント以外の瞬間が上手に脱力できる感覚。

接地時間を縮めよう、という考えから短くなるのではなく、

自分の走りにある「余分な動作」を身体が勝手に排除してくれる感覚。

 

丁寧にJogをしている時に、たまーーに訪れるこの感覚。

「ついに、レース本番でコレが来たか。」

 

やっとスピードに乗ってきた。ミカティ撮影。

 

集団のペースが遅く感じてしまったので、思い切って前に出てみました。

ぜんぜん苦しくない。

25km~35kmは、本当にラクに走れました。

 

もちろん、身体が疲れているのは感じるんだけど、エネルギーの減り方が明らかに遅い。

残されたリソースを上手に使い切るために、身体が最適な役割分担をし、

「地面を一瞬押すだけでペースが維持できる」

そんな感触を作ってくれている。不思議な体験。

 

たのしそうw

 

20−25km 19分01秒(手元では18.59だったのにw)
25−30km 18分53秒
30−35km 18分45秒

折り返して追い風になってからの15km程度、自分が目指していたサブ240ペースを、これほど楽だと感じられたこと、それが単に調子の良さだけでなく、身体の使い方で感じられたこと。

大きな収穫を得た15kmでした。本当はもっと行きたかったんだけど。

 

ちなみに10km手前で開封したジェルは、30kmすぎにようやく飲み切りました。やっぱり遅いのかなぁ。笑

 

36km過ぎ、上り坂。ペースが落ちる。

いつも、フルマラソンでは35kmから先は1kmごとにペースを確認するのですが、今回は見ませんでした。

そのため詳細なペース変化はわかりませんが、36kmすぎ?の上り坂では明らかにペースが落ちました。

さらに本日最初の痙攣。ピクッとくる。

 

大丈夫。このペースなら、残りはキロ4分かかっても自己新が出せる。

だけど昨年、「このペースで良いや」と思った瞬間に崩れた経験があるから、動きを変えないように気をつける。

むしろペースを上げてやる!ぐらいの、謎の強気メンタルで走っていました。

 

40km通過。この5kmは19分12秒。

38km地点でこの動きができたのは自分でもびっくり。新澤さん撮影。

ペースは落ちてるんだけど、思ったほど落ちていなかったこと、またこの区間のペースダウンをこのレベルに収めることができたのが、無性に嬉しかったことを覚えています。

痙攣もだいぶピクピクしてきてるけど、今までのマラソンに比べればだいぶマシ。

キロ4分かからずに最後まで行けそうな感じ。初めての感触。

 

40−41kmは3分54。いける。

で、

ここで雑念が出てくる出てくる。笑

 

「でもグロス41分台を出すにはもうちょっと上げなきゃダメかな?」

「いや、45分→44分→43分と更新してきたから今日は42分で良いんじゃね?」

「あ、でもネットは41分台だろうからグロスと違うのは面倒くせぇな。」

 

一通りのやりとりをした挙句に「誰と喋っとるんや」みたいなセルフつっこみを入れつつ(記憶曖昧)、42km。

確か最後の200mを45秒ぐらいで行けば、41分台も見えてたけど、

今42分を切っても切らなくても、何か新しいものが手に入るわけでもない。

少し迷ったし、フィニッシュ後にちょっと後悔もしたけど、

この時の判断として僕は、最後の195mを今日まで頑張ってきた自分をちょっとだけ許してあげる区間というか、

今までとは少し違う自分になれた今を感じながら、

「ちゃんと走れたマラソン」の最後をじっくりと味わうような、感慨深い46秒となりました。

 

ラスト2.195kmは8分33秒(Avg3分54秒)。

この区間でキロ4分を切ったのは初めてでした。

 

このマラソンでの自己新を振り返って、まとめ。

良かったこと

昨年3月の板橋[2:44]、11月のつくば[2:43]、そして今回の板橋[2:42]と、3戦連続PBとなりました。

フィニッシュ食後、りょうさん撮影。うれしそう。

とにかくマラソンの走り方が分かってきた。これに尽きます。

朝食、服装、補給の取り方、ペース配分、そして「うまく説明できないけど上手な路面の捉え方」がレースで再現できたこと。

もちろん、もう一度再現しろと言われて出来るかどうかはわからないけど、多分できると、なぞの自信を持っています。笑

 

マラソンを走るごとに、マラソンを掴みつつある。そんな状態なんだと思います。

 

良くなかったこと

1.前半のペースが上がらなかったこと。
結果的には後半に脚を貯めることになったんだけど、あの謎だけはしっかり解明しておきたい。

2.レース当日までにヴェイパーフライが手に入らなかったこと。笑
つい先日、手に入りました。来シーズンに活用します。

 

さいごに

僕の自己新を祝ってくれたみなさま、本当にありがとうございました。

「また祝うのかよ!」って言ってもらえるように、

また次のマラソンも、自己新狙って頑張ります。

 

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