こんにちは。橋本走友会のいしざき(@zaki84920)です。

2019年も、富士登山駅伝を最大目標と決めて取り組んできました。

特に今年は、昨年の反省を生かして、自分の中でも納得のいく準備ができたと思います。

 

ただ、本番を走ってみて、やっぱり『もっとこうすれば良かった…』と思うことはたくさん出てくるものです。

備忘録と反省、そして2020年(五輪で休止との噂も!?)に向けた対策を練る意味でも、その準備の記録を残しておこうと思います。

 

※従来は、チームの成績のためにノウハウはあまり表に出さないようにしていました。でもそろそろ、良いかな、と。もっと、強くなりたいので。

 

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前提:2017年の呪縛

僕の5区には「2017年の呪縛」があります。当時の僕は試走で80分かかり、その後のトレーニングでも3分と持たず歩き出してしまったのに、本番でまさかの52分台(=未だに超えられない壁)が出てしまうというビギナーズラックをかましてしまったのです。。

確かに2017年は涼しくてタイムは出やすかったのですが、あの日なぜあれほど走れたのか、今となっては謎のままです。。

 

昨年の反省

 

①スピード不足

2018年は何度も試走に行きましたが、2017年の結果から『歩かずに走り通せば何とかなる』と思ってしまい、ゆっくりのペースばかりで走っていました。

しかし走っても走っても2017年のタイムに近づけない。

 

2017年の走りをよーく思い出してみると、本番では序盤から、速い選手に付いていってハイペースで進んでいたこと、歩幅も割と大きかったことに気がつきましたが、それが分かったのは本番一週間前。時すでに遅し、でした。

2019年は『登山スピード』に重点を置いて、歩幅とピッチを意識したトレーニングをしよう、と決めていました。

 

②スタミナ不足

昨年は5区で脚を痙攣してしまい、7区スタートまでに回復しませんでした。

トレイルで長い距離を走ることに、身体が慣れていませんでした。(試走でも5区を最後まで走ることが出来ていなかった)

秋~春はハセツネや100miles等で長いトレイルに慣れること、夏の試走では天候が許す限り5区を最後まで走り切ることを意識して、1年間取り組んできました。

 

反省を踏まえて実際やってきたこと

秋・冬はミドル〜ロングトレイル

 

10月 ハセツネCUP(71.5km)

12月 養老山脈トレイル(38km)

3月 箱根外輪山トレイル(練習:50km)

5月 彩の国トレニックワールド(100マイル:79kmDNF)

 

 

春からの富士山シーズン

 

GW 2度の試走を計画していましたが、天候の問題で行けず。

5月26日 足慣らし 4区(35'40)+5区廃小屋(31'40)

6月9日 4区Jog(41')+5区全力(63'00:27'58→15'15→19'47)

6月17日 4区Jog(40')+5区全力(56'40:25'44→13'37→18'12)+6区少々

6月23日 4区Jog(44')+5区廃小屋(24'38)+Interval ※みぞれにより途中断念

7月7日 4〜5区通しペーラン(4区34'30→廃小屋30'15→新6合目16'00:DNF)

7月15日 4区〜5区廃小屋Jog(40'+32')→新6合目まで全力(12'58)→砂走館までペーラン(18':5区Total63')

7月21日 4区Walk(51')+5区タイムトライアル(54'44:25'47→13'20→15'37)+6区少々

7月28日 4区〜5区廃小屋Jog(40'+31')→新6合目まで全力(11'40)→砂走館までDown

レース本番(8月4日) 5区54'23[区13位]7区7'54[区1位]

 

課題は解決できたのか

自己評価ではありますが、解決したいと思っていた課題は、概ね全て解決して当日を迎えることができました。

①スピード

 

秋冬の段階から、走行時の歩幅を確保するべく、上り坂のときに「腰が潰れない」「着地時に全身の角度を変えない」「猫背にならない」といった意識を強く持ち、走ってきました。

実際に富士山シーズンになって、回を重ねるごとに、砂の足場の中でも同じような動きができるようになりました。

 

3度目の試走となった6月17日に、休憩を挟んではいるものの、試走で初めて60分を切るタイム(56'40)が出た時、はっきりと手応えを掴みました。

「やってきたことは、間違いない。」

 

本番でも、暑さにより中盤から失速はしてしまったものの、スタート直後のスピード感は前年までとの違いをはっきりと感じました。

良い姿勢を維持し、無駄な滑りをなくし、歩幅を確保する走りが、ちゃんとイメージ通りに出来ていました。

 

 

もちろん、その前提となる筋力トレーニングは重要です。

 

基礎的な筋トレが継続できる(〜2016)

実戦に近い動作のメニューができる(2017〜2018)

実戦で競技に特化する(2018〜2019)

難しい筋トレができるようになった(←イマココ)

 

といった感じで進歩していると思います。

 

 

②スタミナ

 

ロングトレイルの影響かもしれませんが、そもそも昨年までは5区中間地点の廃小屋まで行くのが精一杯だったのに対し、今年は廃小屋通過の時に「まだ半分!これから!」と思えるようになりました。

上記のように、ほとんどの試走で5区を最後まで走れていますし、ついでに6区を少し走るような余裕もありました。

 

ただし、これは「昨年が間違っていた」という話ではありません。

昨年は、ゆっくりな走りでも5区最後まで行けず断念していましたが、昨年は「ゆっくりで良いから歩かない」を繰り返し、どうすれば歩かずに走り続けられるか?の答えを見つけたこと。その延長に今年があると思っています。

 

 

スタミナ作りに関しては、

 

2017年 とにかく歩きまくったが足場に慣れた。
2018年 ゆっくりで良いから歩かない。歩かず走り続けられるようになった。
2019年 スピードを維持して走り続けられるようになった。

 

というように、少しずつ内容が良くなっています。

 

 

あと、足りないもの。

あと、足りないものは「筋力」「暑熱順化」「ペース配分」です。

 

筋力

この山における「スピード」を作る方法は、3年かけて大体わかりました。

ただ、まだその基礎となる筋力不足は、常々感じています(もちろん年々、良くなっているのだけど)。

来年以降に向けて、今の筋力成長曲線をもう少し上向きに変えていくと共に、手法にこだわりすぎず、いろんなやり方を試してみたい。

 

暑熱順化

地球温暖化が続いていますので(?)来年以降もレース本番が暑くなることが予想されます。

「標高が高いから」と慢心せず、しっかりと暑さ対策をして本番に臨みたい。

(今年は7月末まで雨だらけで、逆に寒さ対策ばかりしていたような・・・)

 

ペース配分

冷静に考えれば、今年の5区、最初のチェックポイント通過が7分02秒だったのは、その後のタイムの落ち方を考えると、オーバーペースだったのかもしれません。

事前に決めたタイムにこだわりすぎず、その日その時の体調でペース選択を柔軟にできるよう、いろんな通過パターンを繰り返しておきたい。

 

 

全部、5区の話。。7区は?

 

今回、区間賞を獲得したのは7区ですが、はっきり言いましてこの駅伝に向けては「5区」に特化したトレーニングがほとんどです。

それだけ、この駅伝における「5区」のウェイトは高いですし、5区のブレーキはチームに致命傷を与えます。

 

7区のトレーニングといえば、5区の試走が終わった後に楽しく(笑)走ったりとか、そのぐらいです。

確かに沢山5区を走った分、下りの回数も多いわけですが、、下りは「登山客がいて何もできなかった」みたいなのがほとんどです。。

 

「あえて言うなら」というレベルですが、筋トレには少し工夫をしました。

下りを走っていて、腸腰筋周りが伸びきった状態から脚を前に持ってこなければいけないかも?との気付きがあり、筋トレ時には腸腰筋まわりの可動域を広げるような工夫を入れています。

工夫というより「オーソドックスなメニューをこなす中での意識の変化」と表現した方が正確かもしれません。

競技で欲しい筋力を手に入れるために、競技動作を意識して負荷をかける。・・こうやって書くと、当たり前のことですね。別に、特別なことではないと思います。

(そういう意味では、直感的に「ここが足りない」と気づいた要素を強化するトレーニング手法を編み出す能力は大事かもしれません)

 

 

富士登山駅伝の不思議な魅力

富士登山駅伝には、ここまで準備をしても飽き足らない、不思議な魅力があります。

平地の走力でもなければ、トレランの走力でもない。

 

このレースにおける力とは「強くなる」「速くなる」というより「上達する」という表現の方が、合致するのかもしれません。

トレーニング・研究・シミュレーション。

しっかりと準備をした者が勝つ。球技や格闘技に近い考え方で準備をしていくようなイメージ。

 

いわゆる「ランニング」とは、別のスポーツをしているのかもしれません。

 

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