こんにちは。ランニングコーチのいしざき(@zaki84920)です。
今日は、とても嬉しいことがありました。
リスタートランニングクラブで、僕は正確にはコーチではなく「サポートスタッフ」という形で、練習会運営のお手伝いをさせていただいています。
今日は、リスタートの代々木公園練習会に参加し、運営のサポートとAグループのペースメーカーをしました。
そんな中で言われた、ある会員さんからのお言葉
『以前』というのは1月の中旬。その方と初めてお会いして、練習のサポートをさせていただきました。
翌週に大阪国際女子マラソンを控えている中、走りを観察していたら、少し気になることがあり、伝えさせていただきました。
左足着地が強く、右手首が左と比較して下に落ちている。
おそらくその反動で、体全体がやや右回旋気味。
回旋が動きの結果なのは分かるのですが、
右手を振りすぎることによる着地の強さなのか、着地の強さを支えるための右手なのか・・
そんなことを考えながら、どちらが原因なのか結論が出なかったのですが、
「少なくとも左着地の足音が大きい」ことだけが、はっきりしていましたので、
「フォームの話とかしても大丈夫ですか?」と前置きをした上で、上記の観察結果を伝えさせていただいたことを、よく覚えています。
レース直前のフォーム指導には抵抗がある
僕の感性として、レースの直前にフォームのことをアレコレ指摘するのは、ちょっと抵抗があります。
レースに向けて、体調管理やスケジュール管理に意識が行っている中で、
「走り方」という根本的なことを論点に挙げるのは、余計な混乱をさせてしまうリスクがあります。
なぜだったかは忘れてしまったのですが、
この時は、伝えておいた方が良いかな・・という感性が働いたんだと思います。
その会員さん、思いのほか、そういった具体的な指摘を受けたことは、過去になかったようで、
「初めて言われました。意識してみます!」と、答えてくれました。
とはいえレース前に、余計な意識を一つ、追加してしまって、逆にペースを崩してしまうのではないか・・?と、ちょっと心配していたのです。
結果的に本番では、最後まで目標ペース通り走られていたので(本当に素晴らしいイーブンペースでした・・!)、とりあえず悪影響では無かった、ということが分かって、ホッとしていたのですが、
ご本人の頑張りの中で、わずかでも役に立てていたこと、そんなフィードバックをいただけたことに、とても嬉しい気持ちになりました。
ランニングフォームって繊細!
つくづく、ランニングフォームとは繊細なんだな、と思います。
- 腕振りが交差するなら、まっすぐ振ってみよう。
- 腰が落ちているなら、腰を高くしてみよう。
- 腕が引けていないなら、もっと腕を引いてみよう。
確かにそうだと思うし、このジャンルには色んな考え方があって、
みんな正しくて、間違った考え方なんて、ないんだけど、
僕の考えでは、ランニングフォームって体の構造の結果なので、簡単に改善するものではないと思っています。
ただ、中でも今回のように、ちょっとした意識の違いだけで、すぐに改善するような事例が、度々あります。
また、簡単に改善はしないことであっても、
あまりに長い道のりを見せられても、みんながそれを乗り越えられるわけではない。
「ここだけちょっと気をつけたら、きっと良くなるよ!」的なポイントを、
教えてあげられるようなコーチになりたいなぁ、と思いながら、今日の日記を書きました。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。