[上田バーティカル]走るより歩いた方が速かった!?

こんにちは。スカイランナーのいしざき(@zaki84920)です。

年間2レース目となるバーティカルは、昨年も参加した「上田バーティカル(太郎山登山競走)」。

スカイランナーの武器でもある「パワーハイク」が、今年は少し上手になったような気がします。

簡単に言うと「走るより歩いた方が速い」という感じ。たぶん。

 

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パワーハイク

▼コレです。トレイルランナーでも上り坂でよくやっているやつ。

昨年、ランナーらしく頑張って走ってダメだったので、今年は無理に走ろうとせず、

上手に歩き(パワーハイク)を織り交ぜて、後半まで力を残して進むことを意識してレースに臨みました。

 

その結果。

2018年 58分59秒 32位/103人
2019年 55分57秒 36位/125人

順位は落ちたけどタイムは向上。

昨年よりは良いレースができたと思います。

 

特に、上田のコースには傾斜が40度近い区間があり、昨年はここで力尽きてしまいましたが、今年はこの区間をリズム崩さず、進むことができました。

 

苦しみと向き合うバーティカル

中学時代の陸上部の後輩、まっつん。

 

毎年のようにスタートは10秒に一人ずつ。

申告タイムや過去の成績により、最速ランナーが最終出発となる順序。

 

 

今年も、出発点を太鼓のみなさんが盛り上げてくれます。

 

 

スタートして少しロードを走り、一気に300m上り、だらだらと下ってほぼスタートと同じ高さまで戻り、また一気に700m上ります。

こうして合計で1,000m登るのがエリートレース。

下り坂の技術も要求されますが、実際はちょっと混雑するので、あまり快調には飛ばせません。

 

僕は昨年のこのレース、下り坂の途中で捻挫してしまいましたので、今年は慎重に下りました。

ペース的にはめっちゃ遅かったと思いますが、昨年は捻挫ストップが少々ありましたので、下りのタイムは結果的に同じくらいかな。

 

 

距離表示は累積標高で示され、この写真は「D+1000」とあるのでフィニッシュ手前です。

この表示を頼りに、D+500だと「あーやっと半分!」などのように、現在地を理解します。(これが無いと精神的にキツイ)

 

基本的に山レースなので、距離表示もなければ応援も少なく、レース中のほとんどが「自分と向き合う時間」です。

バーティカルはひたすら上り続けることもあり、随所で心が折られそうになります。

 

自分と向き合う、などと格好いいことを言っていても、現実は自分の弱さを突きつけられ、振り払い、前を向こうとするとまた折られ、自分はなんて弱いんだ、と思い知らされる。ただその繰り返しを続けます。

苦しみから逃げたい!と思う自分と、逃げようとする自分を律する心と、逃げてしまおうとする誘惑に対する罪悪感。

「苦しい」という現象に対して、自分の心理がぐるんぐるん動き回るのが、はっきりと出てくる。

 

でも、何度もレースを経験していると、その中で「落ち着き」が生まれてきます。

 

人はそもそも弱い。だから自分に期待しない。

過剰な期待とのギャップに一喜一憂するのではなく、今できることを淡々と繰り返す。

 

苦しい場面で、足腰が疲労し、うまく力が入らないことを実感。

『あぁ、もっと筋トレをしておくべきだった・・』と落ち込みそうになる自分。

いや、違う。今こそ最高のトレーニングチャンスじゃないか。

 

いま何位だろう。昨年より遅い気がする。

いや、違う。女子チャンピオンの吉住さんが言っていた。「相手が強ければ負けてしまうこともあるけど、自分に負けるのだけは嫌だ」と。

だから今、ここで力を抜こうとする自分を憂うのではなく、そんな自分に勝ってやろう。

 

ありがたいことにバーティカルでは、順位も最後まで分からないし、タイムもよく分からない。だからこそ、余計な思考を排除して「今、どれだけBESTを尽くせるか」に集中できる。

苦しみと向き合うことに集中しながら、少しずつ、上を目指して進んでいきます。

 

 

フィニッシュが近づくと、応援の声も大きくなってきて、だんだんと賑やかな雰囲気になってきます。

この瞬間、あぁもう終わるんだ・・!そう感じる瞬間の妙な快感も、バーティカルならでは。

(もう終わる・・!と思った瞬間に、ちょっと歩いてしまったのは大反省・・)

 

総括

フィニッシュ地点から街を見下ろす。ここから登ってきた。

 

良かったこと

パワーハイクが速くなった。

ペース配分ができるようになった。

レース中に落ち着きを取り戻した。

 

改善したいこと

やっぱりそもそもの筋力が弱い。お尻と腰回り。

フィニッシュまであと数分のところで「もう終わる!」と思ったら気が抜けて少し歩いてしまった。

 

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