こんにちは。ランニングコーチのいしざき(@zaki84920)です。
最近、Twitterで完全休養に関する話題が盛り上がっているので、僕もそれに乗っかる形で、僕の考え方を書いてみたいと思います。
※ここでいう完全休養とは「トレーニングをしない日」のことです。仕事はします。会社員ですから。笑
いきなり結論。
結論。
- 重要なのは『身体の声を聞き、疲れを癒す手段』の引き出しを多く持つことである。
- その引き出しの中で「完全休養」を必要とする人は、実際多いと思う。
このように考えています。
休ませるのは筋肉だけではない
僕の考えでは、ランニングで消耗しやすいのは「筋肉」「骨」「脳」の3つ。
筋肉が、使いすぎると疲労がたまってしまうことは、みなさんご存知かと思いますが、それは「骨」「脳」にも言えることです。
休養日は、筋肉だけでなくこれら3要素を、しっかり休ませてあげることが重要です。
骨の超回復と故障
骨の主成分はカルシウム、カルシウムは金属ですから、ランニングのように同じ動作を繰り返していれば、必ず金属疲労を起こします。
具体的には、骨は衝撃を受けるたびに微細な骨折を起こし、それを修復することにより強くなっていきます。
その回復を待たず、衝撃を与え続けていれば、いずれ痛みとなり、シンスプリントや疲労骨折に繋がってしまいます。
大事な「脳」の回復
脳の疲労とは、簡単にいうとストレスです。
僕にとって「〜しなきゃ!」という語尾は、ストレスと同等です。
完全休養日は可能な限り、やりたくないことに手をつけず、やりたいことだけをやる日。そう決めています。
(現実問題、なかなかその通りにはいきませんが・・)
最も大事なことは「身体の声を聞き、判断する」こと
そして、総合的に考えると、面倒臭がりな僕の性格上、
『もう色々考えるの面倒だから、休んじゃえ!』
と、なるわけです。
以前は、この考え方にかなり抵抗があり、なんか自分が甘い方向に走ってしまっているような気がして、
『休養とはいえ、何かしなきゃ!』
『走らない日こそ、食事を摂生して体重を減らさなきゃ!』
など、色んなことを気にしすぎてしまい、結果として気持ちが切れてしまう経験を、なんども繰り返しました。
そういったストレスを回避し、完全休養日は脳もお休みさせる日!と決め、美味しいものをたくさん食べ、次のトレーニングへの元気を溜める。そんな1日を作るようにしています。
お仕事しながら陸上やっている方にとって完全休養日を設けられる日なんてのは休みの日くらいじゃないかな~。
練習休みにしても仕事で疲れる日なんてざらでしょ。
家庭持っている人は家族サービスもあるから、心身共にしっかり休める完全休養日なんてのはなかなか取れないんじゃないかと思うけど。— ヒガシのほかモン (@ng_master) 2018年8月3日
本当は、何もかも忘れて(?)完全に休みたいよね。なかなか、難しいけど。
東大陸上部の近藤選手が、良いことを書いてくれています。
自分は週1では絶対完休を入れます。
調子が悪い時には感覚をリセットする意味で3日くらいまでは躊躇なく休みます。
個人差があるものなので自分で見つけていくしかないですがこういう選手もいます。休んでも問題ないことが体感として分かればより良い休み方ができると思います。— 近藤秀一 (@ksyu1run) 2018年8月2日
「いい動き」をするためにはまず「悪い動き」を忘れなくてはいけない。
慢性的な悪い動きを忘れる手段としては完休に勝るものはない。走らない事で感覚をリセットすることができる。
いい動きで質量ともに高いトレーニングを継続して積むための手段として完休の役割を理解しておくことは必要だと思う。— 近藤秀一 (@ksyu1run) 2018年8月2日
長距離選手を見てて思うのが、完休を取れない人が多い。軽くジョギングをする=休むと捉えている人が多いと思う。アクティブレストももちろん大事だが、同じように完休も必要。月に1-2回とか年に十数回しか完休がないのは異常だと思うが、そういう長距離選手も少なくないのが現状です。 https://t.co/L3gZi3qrkv
— 竹井 尚也 (@NaoyaTakei0421) 2018年8月1日
最後に、僕も。
【ノーラン日数をまとめてみた】
1月 13/31日
2月 10/28日
3月 13/31日
4月 12/30日
5月 11/31日
6月 9/30日
7月 12/31日
全体で38%。過去最も多い完休割合ですが、調子は上々。休養を入れたら調子が上がったわけではなく、調子を維持できる頻度を探ったらこうなった、という順序(←ここ大事 pic.twitter.com/wjJ1Ur3cWP— zaki(いしざき) (@zaki84920) 2018年8月4日