マラソン調整段階でやってはいけない「ペースアップ」の落とし穴

こんにちは。ランニングコーチのいしざき(@zaki84920)です。

今日はフルマラソン1週間前、ということで15kmの距離を、レースペースより20〜30秒遅いペースで気持ちよく走りました。

 

リスタートランニングクラブのサポート(ペーサー)を兼ねていたので、こんなメニューになりましたが、自分一人で実施する場合は、レースペースで8kmぐらい、というメニューにすることもあります。

この段階で実施するメニューをどのような距離・ペースにするかは、実はレース結果にはあまり影響しませんが、

「どういうつもりで走るか」は、ものすごく結果に影響を与えるので、要注意。

(もちろん、1秒を削り出すような調整を試みるなら、距離やペースは慎重に選択する必要がありますが・・まずこの段階をクリアしてからかな?というのが僕の感覚です。もちろん、個人の自由ですけどね。)

 

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どういうつもりで走るのか

簡単に言ってしまうと「フルマラソンで使う機能の試運転」です。

マラソン2週間前を過ぎてしまえば、生理的に何かの機能が成長することは考えにくいですから、ここで必要なことは「試運転」です。

 

つまり、マラソンのスタート直後は、なるべく余計な力を使わない、省エネな走り方である程度のペースを出力する必要がありますので、調整段階の走りは概ね、その感覚をレースに向けて合わせていく作業をすることになります。

別の表現をすると、レース直前にスタミナを強化することはできませんので、限りあるスタミナを使いすぎない技術を磨く「技術練習」とも言えると思います。

 

この意味さえ分かっていれば、あとは個人の好みと経験によって判断していくことになりますが、

普通に考えれば、レース前はまだ調整途中で疲労が残っていたり、動きが不完全だったりしますので、レースと同じ感覚で走れば、レースペースより遅くなることが多いと思います。

そんな状態の身体で、無理にレースペース(レースの目標ペース)で走ってしまえば、レースペース以上の労力を使ってしまい、疲れてしまうことは目に見えています。

 

「気持ちよく走れた!」と感じても、それはレースに向けて合わせてきた調子の良さを、ただ消費しているだけの「気持ちよさ」なのかもしれません(これが落とし穴)。

 

レース直前。限りあるスタミナを「ちょっとずつ使う」走りの技術を、磨いていきましょう!

(そのうえで、レース直前に刺激走を1本、というのは、もちろん良いと思いますよ。ただ上記のことができなければ、良い刺激は入れられないような・・なーんてね。)

 

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