頭の良い人や、何かの道を極めた人に出会うと、たびたび思うことがある。
「その発想が凄いわ・・」と。
普通に考えても出てこない。だけど、そんな方法なら実現できるかもしれない、まさかの道筋。
でも、ふと考えたのですが、
この発想の本質はとても単純で、この一言に尽きると思う。
考え抜いた答えかどうか
何かを「考え抜く」とは、つまりこういうことではないか。
多くの人が、自分の発想の中で考え、これは無理だ・・と、どこかで諦める。
諦めることで、考えるのをやめてしまう。
でも、答えを見つける人は、違う。
広い視野で観察をし、多くの情報を集め、精査し、自分の頭で考える。できるか?できないか?ではなく、どんな方法だったら実現できるだろうか?を、考え続けている。
根本的に、その課題に対する「考える」という量と深さが、全然違う。
観察し尽くし、情報を集め尽くし、自分の頭で考え続け、たどり着く先が「考え抜く」ということ。
当然、何かの答えがあることを約束はされていない中で、それでも結論に辿り着こうと、誰よりも深く広く考察をしようとする姿勢を持てるかどうか。
それが「凄い発想」につながるはずだ。
そう思っています。
僕らランナーは、自分に合うトレーニングを探し求めていると思うんだけど、
その答えは一つの絶対的なものが約束されているわけではないし、むしろ一生探し続けるのかもしれない。
でも、どこかで「考え抜く」ことを止めて「このままで良い」と思った時点で、成長は止まり、老化とともに衰えていく能力を、指を咥えて受け入れるしかない。
だから僕もみなさんも、試行錯誤をしながら日々を過ごしているのだと思う。
そして、そんな日々に面白さを感じるのがランニングの楽しみなんだけど、
気がつくとそれが目的になってしまっていたりする。
「考え抜く」ことを正面から突き付けられている感覚。
だから、ランニングって面白いんだと思う。