インターバルトレーニングのリカバリーで脚を止めてはいけない理由

こんにちは。ランニングコーチのいしざき(@zaki84920)です。

今日は、とあるチームの練習会で1000m×10の担当(Bグループ:420/km)をさせていただきました。

前夜の嵐から、開催できるかどうか心配される天候でしたが、無事に雨はおさまり、無事開催。

しかし、高温・強風と厳しい気象条件でのトレーニングとなりました。

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インターバルトレーニング

インターバルトレーニングとは、一般的に「ダニエルズ式トレーニング」の中で”Iラン”と呼ばれる方式で実施されます。

最大心拍数近くまで上げた状態で疾走する区間(今日は1000m)と、

ペースを下げて走るリカバリー区間(今日は200m)に分けて、繰り返し走るメニューです。

 

今日のBグループは4名。

風がめっちゃ強い(写真じゃ伝わりづらいかな)

 

風が荒れていたので、イーブンペースを死守するというよりは、なるべく均一の感覚で走ることを心がけました。

風が強い区間は(自然に)ペースが落ち、追い風区間は(自然に)ペースが上がる、そんな走りで皆さんが10本走りきれるように、アシストをさせていただきました。

 

最高気温25度の予報もある天候でしたので、十分な給水を取りながら、みなさん最後まで走りきりました。

この気温、この風の中での10本は、かなり苦しいトレーニングだったと思いますが、みなさんナイスランでした。

 

それにしても、今日は「春が終わるのもあっという間なんだろうなぁ・・」と思ってしまうほどの、厳しい天候でした。

 

本題:インターバルトレーニングのリカバリーJOG

僕がインターバルトレーニングのコーチをするときに、必ず言うことが「リカバリー区間で脚を止めないこと」。

つまり、リカバリーはJOGであって休憩ではない、ということ。

 

JOGの動きだけは維持しましょう!」

「脚を止めたらもったいないですよ!」

 

会員さんには「鬼コーチw」なんて言われながらですが、そこだけは強いこだわりを持って、口うるさく声かけをしています。

 

脚を止めたらもったいない!!

インターバルトレーニングは、そもそも苦しいトレーニングです。

最大酸素摂取量の増加を目論むトレーニングですから、どうしても苦しい時間は避けられません。

「脚を止めて休んでしまいたい」という気持ちは、どうしても襲って来てしまいます。

 

何も「精神的に勝て」と言いたいわけではありません。

インターバルのような強度の高いトレーニングでは、全身をバランス良く使えない走りをしてしまうと、脚に極端な負荷がかかってしまいます。

「脚を止めたい・・」と思ってしまう人は、そういった「脚を使った走り」をしてしまっている人が多いです。

 

リカバリー区間で脚を動かし続けることで、脚を過度に休めることなく、呼吸も整いきらないうちに走り出し、もう一度、重い脚でいかに速いペースを作り出すか。

上半身との連動性を使って推進力を得る、前傾姿勢を再確認する、リズムを立て直す・・・など、脚に頼らずにスピードを維持する引き出しを、手に入れることにつながります。

「脚が辛い」状態を作ることで初めて、トレーニングの土台に立てるのです。

 

逆に、脚を止めることで、脚がリフレッシュしてしまうと、次の疾走区間も、おそらく脚に頼った走り方をしてしまうことになります。

そうやって、苦しいときに「脚を動かして前に進む」という引き出しだけを鍛え続ける・・その経験は間違いなくマラソン本番で顔を出し、「壁」を作ってしまいます。

 

苦しい時こそ、多彩な引き出しで脚を守り助けてあげることが、マラソンで結果を出す近道です。

「苦しみに勝つ」とかいう精神的なものよりも「せっかく苦しんでいる今をどう本番に活かすか」という論理性が、マラソンにはすごく重要です。

だから僕は「脚を止めたらもったいない!」と言うのです。

 

少なくとも、僕はそう思って、、なるべく論理的な鬼コーチ(?)でありたいと思い、声かけを続けています。

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