何かを捨てると、何かを得ることができる。

こんにちは。ランニングコーチのいしざき(@zaki84920)です。

昨日はリスタートランニングクラブでは珍しい30km走を行いました。

もちろん、30kmを頑張ろう!というものではなく、18km〜24kmを基本として、必要に応じて30kmまで行っても良いですよ、というぐらいのもの。

 

マラソンに備えるための30km、その1番の意味は、距離に対する耐性(身体的・精神的どちらも)を身につけることにあります。

距離耐性をつけるための30kmですから、そのメニューの中でどのような成功体験を積むのが良いのか?についての、一つの答えが見えてきましたので、今日の記事のテーマにしたいと思います。

 

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歯を食いしばって30km耐えることは、30km走の成功体験ではない

もったいぶるわけではありませんが、大事なことなので先に書いておきます。

練習における30km走、これは30kmという距離をただ一生懸命走って良いタイムが出ればOKというものではありません。

 

歯を食いしばって30kmで良いタイム、ひいてはマラソンレースのペースやそれ以上のペースで走れてしまうと、大きな自信にはなりますが、身体のダメージが大きすぎます。

効果とダメージのバランスは人それぞれなので、別に大丈夫!という人(多くの場合、そういう人は限界スピードに対するレースペースが遅すぎるだけなのですが)もいるかもしれません。

 

しかし、もう一つ大事なことがあって、

歯を食いしばって走るようなペースメイクでの30kmって、マラソン本番にあんまり役に立たないんですよね。

そんなペース感覚で30km走っちゃったら、本番で残り12kmの距離に耐えられません。

 

これらのことを踏まえた僕の主張は、2つ。

  1. そもそも30km走ではタイムを狙う必要がないよ
  2. あくまでマラソン本番をイメージした30kmにしようね

 

その中で、積めると良いな、と思う成功体験について。

 

走りを一時的に緩めよう

これは僕がペーサーをしているときに、何度も経験してきたこと。

30km走の後半になると、多くのランナーの方が、足音がバタバタしてきたり、左右のバランスが悪くなってきたり、時計を気にしすぎて時計を見るたびにペースが上下してしまったり・・

だんだんと、走りがコントロールできなくなっていきます。

 

そんな時、僕が声をかけることは、

『少し、ペースを落として良いので、いったんリラックスさせて、ラクに走りましょう。』

こんな感じ。

 

で、実際どうなるかというと・・・逆にペースが上がることが多いんです。

 

これはマンツーマンの状態でないと難しい指導になるので、実績数が少なく感覚ではありますが、

男性の7割ぐらい
女性では半数ぐらい

方が、ペースが上がります。

 

残りの3割&半数が、ペースを維持します。ペースを落としても良い、と思っているのに、僕が相手する中でペースを落とした方はほとんど記憶にありません。

理屈は単純で、それだけ多くのランナーの方が、力みから来るブレーキをかけながら走っているし、時計で表示されるペースと距離で、過去の失敗体験から心の壁を作り、自分にはできないと思い込んでしまっているんです。

 

何かを捨てると、何かを得ることができる。

 

だから、人間が本来持っている自然な走りをすることで、もっとペースは再構築できるんだ、ということを体験させてあげるには、普段縛り付けられまくっているペースや距離の呪縛から、開放してあげる必要があります。

 

昨日の練習でも、幸いに後半はマンツーマンになりましたから、その成功体験をしてもらおうと、少しでもペースや距離を忘れられるよう、トークを頑張ってみました(喋るの苦手なのにw)。

結果的に、リラックスを試みてからは時計を見ないよう伝えましたが、しっかりペースアップして気持ちよく走り切ることができました。もちろん、力むことも歯を食いしばることもなく、レースの残り12kmをイメージした走りのまま。

 

練習でしかできない試み

レース本番でペースダウンを試行するのは難しい

 

これ、練習中に成功体験を積んでおかないと、レース中には絶対にできないんです。

多くの方が、レースで良い記録を狙いたくて走っていますから、レース中に「ペースを落としても良いや」などと考えることができません。

 

一度でも、レースに近い状態でこの経験をしておくことで、レース本番で苦しくなったときに「ペースを落としても良いや〜ぐらいの気持ちで、いったんリラックスしてみよう」と思えるようになります。

これが身に付けられれば、マラソン本番で大きな武器になります。

 

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