意味のある練習のために。ペースメーカーがスタート前に伝えたい7つのこと

こんにちは。ランニングコーチのいしざき(@zaki84920)です。

日頃、練習会などで集団を率いて走ることが多いのですが、集団を率いるペースメーカーの役割は、意外と複雑です。

参加してくださった方にとって良いトレーニングになるよう、ペース配分を工夫することは当然ですが、事故予防のために安全管理をすることも、大事な役割。

スタート前に、漏れのないように注意事項をお話しするのですが、、なかなか覚えきれなくて、つい忘れてしまうので、備忘録がてら、ここに書き残しておきます。

※本文中の写真はイメージです。本文と直接の関係はありません。

 

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安全なトレーニングのために

僕らが走るコースは、専用の競技場以外は、一般の方もたくさん居ます。複数で走る際には、必ず気をつけなければなりません。

 

1.基本は2列。狭いところは1列で。

専用のジョギングコースがあるところなら、大抵は2列くらいの幅は許されます。

ジョギングコースがない公園や、ジョギングコースでも狭い場所などは、極力1列で走りましょう。

 

2.混雑した場所を通るときは、ペース維持より安全第一で。

トレーニング効果を最大化するために、ペースを維持しようとする姿勢は大切ですが、安全あってのトレーニングです。
混雑した場所を通る時には、ペースを落とし、安全を最優先にルートを選びましょう。

 

3.どこを通るかは自己責任。

通行人は常に動いています。犬を連れている人も。
ペースメーカーである僕が通った場所を、後ろの人が通れる保証はありません。

自らの責任で、他人にぶつからず、安全に通過できるコースを探しながら走りましょう。

特に2列走行の場合、2列を維持することにはこだわらない方が良いです。歩行者にとって両脇から抜かれることは怖いと感じるかもしれませんが、至近距離を通る方がよっぽど危険です。

 

4.給水時は前方に注意して!

給水時は、上を向く関係でどうしても前方不注意になります。

飲むことに気を取られすぎず、しっかりと前を向きましょう。

 

トレーニング効果を最大化するために

せっかくの集団走ですから、集団の力を借りる、コーチのアドバイスを参考にする等、得られるものを上手に活用して、トレーニングの効果を高めましょう。

 

5.目的に合った走り方をしよう

どんなトレーニングにも、目的があります。

30km走はタイムトライアルではありません。
インターバルはレペティションではありません。
苦しみと効果はイコールではありません。
歯を食いしばることは時に無駄なエネルギー消費となります。

頑張って走るだけでは、トレーニングを無駄にしてしまうことがあります。どんな感覚で、どんな配分で走れば、目的を果たせるのか。よく理解して走りましょう。(そして僕らはスタート前に、そのメニューの意味を説明します)

 

6.コーチのアドバイスに返事はしなくて良い

走行中、序盤は余裕があるものの、中盤から後半にかけて、余裕がなくなってくるのが普通です。

そんな時、コーチは様々なアドバイスをしてくれますが、「分かりました!」などの返事は、しなくてもOKです。(もちろん、してくれても良いですが!笑)

少なくとも僕は、みなさんに余裕がないことを、当然理解しています。返事はなくても、聞いてくれていると信じています。
返事をすることよりも、耳で聞いて、自分の走りに生かすことを、優先してください。

 

7.最後に。コーチのアドバイスは情報源。どう使うかは、あなた次第。

ランニングコーチである以上、自らのランニング経験や過去の指導経験をもとに、みなさんに「最適だと思う」アドバイスをします(それが仕事です)。

しかし、そのアドバイスがあなた個人に合致するかどうかは、実際のところ保証はありません(多くの経験から、あなたに合致すると思うから言うのですが)。

 

ここは僕の持論かもしれませんが、
人間の身体は神秘の塊であり、自分の身体は自分が一番よく分かっている。だから、やっぱり最後は自分を信じてほしい。でも一方で、僕には僕なりの経験があり、お役に立てる部分が必ずあります。

すべてを鵜呑みにせず、必要なところを取り入れながら、コーチのアドバイスを「自分の教科書」にうまく追加してほしいと思っています。

(前半の”注意事項”は守ってくださいね!)

 

 

これを読んでくださったみなさんが、強い意志と冷静さを兼ね備え、良いトレーニングができることを願っています!

 

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