こんにちは。いちマラソンファンのいしざき(@zaki84920)です。
先週末に少し、涼しくなったと思ったら、週が明けたら「またか・・」と思うような猛暑、酷暑。
2年後には、こんなクソ暑い東京でオリンピック・パラリンピックが開催されることもあり、マラソン競技をはじめとする屋外競技に対する心配の声が、高まってきています。
そして・・僕も、本気で心配しています。
東京五輪マラソンのスタート時刻が”7時”に繰り上げ
2020年東京五輪の競技日程や時間などのスケジュールの概要が18日、固まった。大会組織委員会が同日、スイス・ローザンヌで開かれた国際オリンピック委員会(IOC)理事会に提案し、承認された。暑さ対策としてマラソンのスタート時間を当初計画から30分早めて日曜日の午前7時としたほか、メダル有望のレスリングを大会後半にずらすなど盛り上がりにも配慮した。
熱中症警戒レベルについて
※本来、熱中症指数は「WGBT値」を用いますが、記事は気温をもとに論じる必要があるため、運動に関する指針の参考気温(左列)をもとに分類しています。あくまで参考としてお読みください。
東京の夏、朝の気温は?
「暑さ対策の観点から」7時に繰り上げたものの、フィニッシュ時刻は9時過ぎになる見込み。
取り急ぎ、今年7月の朝の気温(東京:気象庁発表)をまとめてみました。
特に暑かった中旬(7/14~23)あたりは、7時の時点で既に「警戒」レベルとなっており、フィニッシュ予想時刻より早く「厳重警戒」レベルに達している様子。
これが今年の夏だけの話であれば良いのですが、やっぱり心配。。
ということで、実際にマラソン競技が開催される8月2日(女子)と8月9日(男子)の過去10年間の気温を調べてみました。
うーん。
女子マラソンが開催される8月2日の方が、多少はマシに見えてしまいますが、男女ともに10年中4年は、スタート時点で「警戒」レベルから始まってしまうことになります。
ここで、過去に2度、日本で開催された世界陸上の気温データを見てみましょう。
ご覧のように、過去「警戒」レベルからスタートしたマラソンはありません。
28℃の冷房ってそもそも結構暑いですし、その中で走り続ければ、当然熱中症リスクは高いです。一般に、マラソン競技のベストコンディションは5℃~10℃程度と言われていますから、28℃という気温は「ものすごく厳しい条件」とご理解ください。。
参考:大阪世界陸上男子マラソンの結果
1 ルーク・キベト(ケニア) 2時間15分59秒
2 シャミ(カタール) 2時間17分18秒
3 ビクトル・ロスリン(スイス) 2時間17分25秒
4 ヤレド・アスメロン(エリトリア) 2時間17分41秒
5 尾方 剛(日本) 2時間17分42秒
6 大崎 悟史(日本) 2時間18分06秒
7 諏訪 利成(日本) 2時間18分35秒
8 ウィリアム・キプラガト(ケニア) 2時間19分21秒
もちろんタイムがすべてではありませんが、、世界のトップ選手が集まる世界陸上で、「注意」~「警戒」レベルの気温でこの結果です。
また、気温の推移から推測すると、大阪大会では「厳重警戒」レベルに達するギリギリのところで競技を終えたと思われます。
過去の経緯や今年の猛暑を考えると、
- スタート時点で「警戒」レベルに達してしまう
- レース中に「厳重警戒」レベルに達してしまう
といった、いっそう過酷な環境でのレースとなってしまう可能性が考えられます。
東京五輪マラソンを心配する声
▼選手への影響として”腎臓へのダメージ”が心配されている
脱水症により血液が濃縮され、循環血液量が減少するので、脳梗塞、心筋梗塞の発生にも注意が必要です。循環血液量が減少すれば内臓全般の働きも鈍る。腎臓に関して言えば、血液をろ過して尿を作り、水分調節も行っていますが、機能が低下すると尿が出なくなり、急性腎障害になります。老廃物が血液中にたまると、重い症状の場合は人工透析が必要になります。腎臓障害はマラソン選手にとっては致命的といっても過言ではない。
▼酷暑で「主力選手の五輪回避」は追い風・・?そんなオリンピック嫌だ。。
酷暑でのレースは体への負担が大きく、他のレースを回避しなければいけなくなる可能性につながる。そうなると名誉のオリンピックより賞金レースを取るというトップレーサーは出てくるだろう。オリンピックへのモチベーションがさほど上がらず、酷暑による優勝候補の離脱、ということが相次げば「日本人のメダリスト誕生」というのは夢ではないかもしれない。
▼沿道で応援する観客も心配です。
「アスファルトに熱を反射する塗料を塗る工法で、路面温度が最大で8度下がります」ただし歩道はそのままだから、観客は従来のアスファルト上で応援することになる。
(中略)
英国の「タイムズ」紙は今年1月、「東京五輪では選手だけでなく観客も極度の蒸し暑さによる熱射病で死亡するリスクにさらされている」と報じている。
「東京五輪のマラソンについて、東京大学の横張真教授は「マラソン史上最悪級のコンディションで行われることになりかねない」と述べ、「これほどの暑さと湿度の中では決して走るべきではない」と指摘した。予想されるマラソンコースについては「危険」あるいは「極めて危険」と位置付けた」とのこと。
— きっこ (@kikko_no_blog) 2018年7月26日
IOCのバッハだかヘンデルか知らないが、東京に来てジョギングをしてみるといい。そうしたら日本の殺人的暑さがわかる。リオ五輪の最高気温は31度。東京五輪では確実に34度以上。JOCはマラソン開始時間朝5時を主張したが、IOCは朝7時を譲らなかった。死者が出たらIOCの責任である。
— 平野 浩 (@h_hirano) 2018年7月26日
なんかね、東京五輪の暑さ対策で不安なのは、マラソン開始時間を30分早めて午前7時するというニュースを聞いて、「中途半端やなあ、なんで、午前5時を開始時間にしないのか」、と思ったわけ。
なんか「対策しました」という建前を作るためにやってるとしか思えない。
死人が出たらどうするの?— ポピュリスト監視で委員会 (@tonden2) 2018年7月25日
https://t.co/J0D7irbzsU 1メートル当たり37万5000円。マラソンコース21キロを舗装すると、単純計算で約79億円、今年度の都の道路舗装費(約76億円)このクソ暑い中、同じコースを走るマラソン大会は二度と行われないだろう。
— 毬谷友子 (@mariyatomoko) 2018年7月24日
今、速報で埼玉県の熊谷、41.1℃と過去最高記録😱
マジでマラソン、やるの?
国民だけで無く海外の人も殺すよ?もう、この際、外圧でオリンピック中止して貰おうよ😱😱😱東京五輪、猛暑OK?マラソンは過去30年で最も過酷か(朝日新聞デジタル) https://t.co/RiMDjAcFbX
— キラ (@JSjQJkCS4Tg1KIX) 2018年7月23日
やっぱり、心配ですよね。。
東京五輪の女子マラソンは2020年8月2日開催
ちょうど2年後には、もう結果が出ているんですね。
予定通り夏に開催されれば、ですが。。
もうすでに、色々と調整が進んでいるのが実情なんでしょうけど・・なんとかならないものですかね。
これ、ほんとに色々心配になってきました。秋開催とか、北海道開催とか、真剣に考えた方が良いよ。。メダルの代償に障害が残るとか、マジでシャレにならん・・・
【炎天下の東京五輪マラソン 専門家が懸念する腎臓ダメージ】https://t.co/VWPZMQZgvQ— zaki@BS日テレ サブ4!! ペースメーカー (@zaki84920) 2018年8月2日