サイラーを目指した僕が準備したこと(トレーニング・装備・補給)

「サイラー」それは、本当に強いトレイルランナーだけに贈られる称号。

・・・だということを思い知らされました。

 

こんにちは。トレイルランナーいしざき(@zaki84920)です。

 

「彩の国トレニックワールド」の100mileに初チャレンジし、見事に砕け散った5月。

いつか来る(?)再チャレンジに向けて、今回のチャレンジを記録に残しておこうと思います。

 

「サイラー」とは?
彩の国トレニックワールド100マイルの部を、時間内完走したランナーのこと。
「完走者」とはいうものの、162km/9600mD+(実際はもっとあると言われている)の厳しいコースを35時間以内に完走せねばならず、毎年完走率が低いことで有名。以下、歴代の完走率(個人)。
2016年 0% ←もはや伝説
2017年 9.0%
2018年 18.9%
2019年 15.5%
今回、実際に走ってみて、このコースを時間内に完走することが如何に大変なのか、思い知らされることとなりました。

 

 

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事前準備:トレーニング編

長い距離を走るために、トレイルをたくさん走る(笑)というのは当たり前のことですが、

一番気を遣ったのは「眠気」への対策です。

 

ハセツネCUPを経験していたとはいえ、昼スタートの深夜1時フィニッシュだったため、正直眠気との戦いはありませんでした。

今回のチャレンジは、土曜朝7時スタート、日曜夕方までのレース、つまり「徹夜」のレースです。

 

僕なりに、先輩トレイルランナーから色々と情報を集めた中で、

「徹夜で走る練習を、一度で良いからやっておけ」

とのアドバイスをいただき、大会2週間前に実行してきました。

 

 

そのほか、自己新を出した板橋Cityの翌週に、ランスタの中野くんからお誘いいただき、箱根外輪山50kトレイルを12時間ほどかけて走ってきました。

 

 


「長いトレイルに慣れる」という意味で、すごく良い練習になりました。

またこの日は、中野くん曰く「100マイルっぽいペースで行きます」とのことで、ペース配分を確認するのにも、とても役に立ちました(ありがとう・・)。

 

こうして、100マイル経験者の先輩方に色々なことを教えていただきながら、僕なりにトレーニングを進めてきました。

(もちろん、5月に本気の100マイルを狙うなら、本来は3月にマラソンなんて走っている場合では無いんですけどね。。マラソンも大事なので)

 

事前準備:装備・補給食

靴下はもちろんINNERFACT。

 

INNERFACT自然の中での競技だからこそ、環境負荷を最小限に抑えたギア開発を。

 

今年、アンバサダーを努めさせていただいているINNETFACT(インナーファクト)の靴下を、今大会で使用するため、事前から「慣らし」を続けてきました。

前述の箱根外輪山、4月の粟ケ岳SKYRACEなどで使用してきましたが、一言でいうと『ぜんぜん足元トラブルが起きない靴下』。

(もちろん個人差があると思いますが)

 

僕は元来、フルマラソンの12km地点でマメを作ってしまうような足元激弱な人間で、

トレイルランの中でトラブルを起こさない靴下、という厳しい条件をクリアする製品になかなか出会うことができず、苦労していました。

 

INNETFACTの靴下は、逆に余計な機能性を排除し、天然素材(ラミー)の強みを生かしたシンプルな靴下。

シンプルである代わりに、縫い目や生地端が皮膚に触れないようなっているなど、ランナーのストレス軽減を最優先に考えた設計は、他メーカーとは一線を画しています。

 

当然、ソックスにロゴは入っていません。シンプルなので。

 

その効能について、事前にはっきりと書かれていなかったので色々と心配ではありましたが(笑)、実際に使ってみると、それが素材や設計のおかげなのかどうかは定かではありませんが、とにかく「足元が気にならない・トラブルが起きない」のです。

 

イメージ的には、履き始めすぐは、少しザラザラ・ゴワゴワ感があるのですが、汗をかく(吸う)ほどに体に馴染んで、足と一体になるような感触があります。

 

今回、薄手の5本指ソックスを利用しましたが、少なくとも僕の80kmの中では「ノントラブル・ノンストレス」であることが分かりました。

(しかも薄手タイプなのに破れもしなかった・・!)

 

今後も、心強い相棒であり続けると思います。

 

靴やザック、服装はハセツネCUPと同じ。

シューズ:LA SPORTIVA HERIOS

ザック:サロモン ADV SKIN 3

ヘッドライト:LEDLENSER H8R ※イエローフィルターは東急ハンズの黄色セロファン(笑)

防寒着:柴又ウルトラの参加賞(写真左下:コレ優秀)

その他、大会の必携品である地図、ソフトカップ、ポイズンリムーバー、ホイッスル等をザックに入れ、レースに臨みました。

 

写真はハセツネ時。この時は全行程の荷物を入れねばならず、ウェストポーチが必要でしたが、今回はザックのみで事足りました。

50kmごとに初回地点に戻れるというのは、けっこう有難いレースです。

 

補給食。

たくさん用意したけど、レポートにもあるようにエイドが充実しすぎていて、ほとんど使いませんでした。。

 


上記は3周分全てなので、1周ごとに持っていくのはこのぐらい。

 

意外だった「じゃむ屋のジェル」

写真にある「じゃむ屋のジェル」は初体験でしたが、

ジェルというよりもジュースの原液のような "濃いサラサラ液体" でした。

いきなり胃に入りすぎて重かった・・・もう少しドロっとしてるイメージを持っていたので意外でした。

 

足りなかったもの

やっぱり、完璧とはいかないもので。

 

①ワセリン

これは意外な問題でした。

ワセリンは会場に持参、スタート前に股ずれ防止にひと塗りしてからスタートしましたが、

汗をかきすぎたせいか、1周目の終盤ですでに擦れによる痛みが。。

 

しかも、1周目のニューサンピアでは、熱中症からの回復に気を取られすぎて

ワセリンを塗り直さず出発するという失態。。

 

暑い日のロングレースでは、ワセリンは、持っていた方が無難ですね。

(みんな、持ってる様子でした・・)

 

②スポーツドリンク等の粉

各エイドには水が用意されていますが、高温下の50kmだと、飲む水の量もかなりのものです。

体はミネラルを欲していますが、スポーツドリンクなどの粉を持っていないと、水を入れるたびにどんどん薄くなっていく。。(まぁ、当たり前ですね)

 

そもそも会場にも持参していなかった僕はバカ中のバカですが(笑)

会場に持っていくだけでなく、ちゃんと走行中の荷物として常備しておこうと思いました。。

 

とりあえず、80kmまでの気付きとして!

その先の距離に進むことができたら、また新しい課題が見つかるかもしれません。

(致命的なものは、無いように準備しておきたいですが・・)

 

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