こんにちは。トレイルランナーいしざき(@zaki84920)です。
トレイルランナーである友人が、山でのマナー悪化について懸念する声をあげてくれました。
僕も僕なりの意見を、書かせていただきます。
山を走ることがそもそも罪である、ということ
いきなり煽るような見出しですが、この通りだと思っています。
山を走るということは、ある意味ニンゲンが遠い昔から続けてきた行為である一方、
現代において山を走るということは、その硬いシューズで木の根を削り、草を踏み、山を削って作られたトイレで用を足す、、、
細かく挙げればきりがないほど、自然への負担をかける(痛みを与える)行為であると言えます。
しかしこの考え方をすれば、そもそも人間が現代を生きるという時点で、
自然環境には大きな負荷をかけているわけで、、
だから、僕らは自然の恩恵を直接的・間接的に受けて生きているし、
その一部として自然の山を走らせてもらっている。
トレイルランの本質は、そこにあると思っています。
山で必要とされるマナーについて
一般的に、山を走るときに必要とされるマナーはこのようなものがあります。
- 山で出会ったら挨拶をする
- ゴミは持ち帰る
- 登山道を外れない
- すれ違う時には道を譲る
- 追い抜くときは声をかける
- 背後から強いプレッシャーをかけない
などなど。
でも、忘れてほしくないのは、
これらはあくまで目安の手段として提示されているに過ぎず、
山を走らせてもらっているという考えがあれば、当たり前のことをすべき
という考え方が根底にあるということ。
「山では挨拶をする」ことが大事なのではなく、そもそも挨拶をすることは大事なわけで。
ただ、山である以上、目撃情報は一つでも多い方が良い。だから、山の挨拶は重要なんです。
ゴミなんてどこでも捨てちゃダメです。
ただ街と違い、山にはゴミ箱がありませんから、事前の注意喚起をしないと持ち帰るための準備をしない人が現れるから、
マナーとして呼びかけられているだけです。
「山のマナーだから」という考え方は、あまり喜ばしいものではありません。
登山道を守ることも、道を譲ることも、声をかけることも・・・
全ては、一人でも多くの人が、安全に山を楽しむこと、山を楽しませていただくことができるための、
方法論の一つでしかありません。
僕も遠い過去には、いくつかのマナー違反を起こしたことがありますから、
その自戒の念も込めて。
マナーを知らない人は、マナーとその背景を学んでから、山に来てください。
マナーさえ守っていれば良いと言う人は、その背景を学んでから、山に来てください。
マナーなんて守らなくて良いと言う人は、山に来ないでください。
山をナメていると、痛い目に逢いますから。